博物館のガラスケースは指紋一ついていない

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大人になってから勉強しておけばよかったと思うことがいくつかある。そのうちの一つが歴史だ。特に日本の歴史がそうだ。私が今知りたいと思うことを、小学校六年生の息子が習っているので、いつもついでに息子に教えてもらうことにしている。息子にとっても復習になるのでお互いにWINWINである。

その息子、最近城に興味を持つようになってきた。戦国時代の勉強はまだだけど、予習にもなるだろうということで、我が家から車で一時間ほどの距離にある城に行くことにした。その城は今でも形がちゃんと残っていて、中は資料館になっている。昔のお金や武具などを見ていると、本当に数百年前にこれが現役で使われていたのかと感慨深くなる。息子は早く天守閣に登りたいようで、見るものも見ずにさっさと展望台に上がってしまったが、私は時間をかけてゆっくり見させてもらうことにした。こういうのを見るが楽しくなるって、歳のせいだろうか。本当にできることなら息子と一緒に授業を受けたいくらいだ。

それにしても、観光地であるせいか、観光客が多い。とくに今日はおばちゃんが目立つ。彼女らが展示されているガラスケースをベタベタと触っているのがちょっと気になってしまった。まあ確かに展示物に触るなという注意書きはあっても、ガラスケースを触るなという注意書きはないから、私の気にし過ぎなのかもしれないけれど…でも普通博物館って、ガラスケースには指紋一つついていないものだ。

指紋がベタベタついているガラスケースを見てうんざりしてしまうの、私だけでしょうか。きっと何か美味しいものを食べたその手でガラスケースをベタベタ触るのは、極力控えてほしいものである。